体験できるメタバース6選!メタバースはまずは体験して学ぶ!

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メタバースとは?

メタバースは、Meta(超越)とUniverse(宇宙)の2つの用語を組み合わせた造語であり、旧Facebookも社名をMetaへ変更し、メタバースの認知に大きな影響を及ぼしました。自分自身の分身となるキャラクターのアバターを操作し、仮想世界を体験できるのがメタバースの大きな特徴です。オンラインゲームで活用されることがほとんどでしたが、ここ最近では、バーチャルオフィス・バーチャルショッピングなどのビジネス領域での利用も増えています。

そもそも、”メタバース”という言葉は1992年に発行されたSF小説『スノウ・クラッシュ』内で初めて登場しました。その後、2003年にはメタバースの先駆けとして、現実世界と異なる生活を3次元空間上で送れる「Second Life(セカンドライフ)」や、2009年には仮想空間アバターコミュニティである「アメーバピグ」といったサービスがリリースされました。

Second Lifeは、仮想空間で新しい人生を生きることができ、お金も稼げるということでリリース当初は大きな盛り上がりを見せましたが、徐々にユーザーが離れていきました。Second Lifeが継続的に伸びなかった理由は、当時のインターネット速度が遅くて動きが悪かったことと、パソコンのスペックがSecond Life上の作業に追いついていなかったためだと言われています。そのため「早すぎたメタバース」ということも言われるようになりました。そこから月日が流れ、デジタル・イノベーションが進む現代において、メタバースは着実に普及しています。

メタバースが注目される理由や実現できること

古くからプラットフォーム自体は存在していたメタバースですが、なぜここ最近急激に注目されるようになったのか、その背景について解説し、メタバースがこれから実現できることや現在体験できるメタバースを解説します。

コミュニケーションのデジタル化

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各企業をはじめとした職場でリモートワークが推奨され、それと同時にICTを活用したコミュニケーションのデジタル化も加速しました。そのコミュニケーション方法の1つとして利用されるツールが、メタバースです。

コミュニケーションツール自体はテレビ電話など、コロナ禍以前も数多く提供されていましたが、業務に積極的に取り入れる企業はあまりありませんでした。しかし、コロナウィルスの広がりにより、オンライン上でのやり取りがやむを得なくなったことで、ZoomやTeams、グーグルミートをはじめオンラインでのコミュニケーションが当たり前になりました。オンラインコミュニケーションが当たり前の時代になったことで、オンライン上にオフィスを構えアバターを通してコミュニケーションをとる企業も増えました。チーム・複数拠点間で連携を図れるのはもちろんのこと、アバターで臨場感溢れるコミュニケーションが取れることも、広がる要因となっています。

社内コミュニケーションだけでなく、企業説明会や内定式などの採用面でも、メタバース上の空間で行う企業も少しずつ増えています。デジタル・オンラインでコミュニケーションがとることが当たり前になったことでコミュニケーションのデジタル化が進みました。

VR機器の普及・技術の進歩

VR機器の普及およびその技術が進歩したことも、メタバースが注目を集める背景の1つとされています。メタバースとVRは混同されがちですが、メタバースは仮想空間そのものを意味し、VRは仮想空間を感じ取れるデバイスなど手段を指します。

VR空間では、映像を立体的に捉えられるだけでなく、”移動する”・”物体に触れてみる”・”音の方向を感じる”など、現実と同じような動作を実現できます。また、徐々に機器の軽量化やワイヤレス化も進み、VRはますます注目を集めています。

VR技術の発展により、VRの市場規模は年々拡大しています。VR技術の延長線上にあるメタバースも、今後市場規模は拡大すると予測されていおり楽しみです。

NFT市場の拡大

NFTとは「Non-Fungible Token」の略称で「代替不可能なトークン」という意味を持ちます。デジタルデータの一種であり、偽造・改ざんが困難なブロックチェーン技術を利用しているのが特徴です。鑑定書の役割を果たすことで、デジタルコンテンツの所有権を明確化でき、NFTの出品者は一点ものとしての価値を証明可能となっています。

NFTはアート・ゲーム・チケット販売・不動産・金融・スポーツなどさまざまな分野で利用されており、市場規模は毎年拡大しています。気軽にNFTを購入できるようになったことによりメタバースの認知に大きな力を与えました。

メタバースを体感できるゲーム・アプリ6選

様々なメタバースプラットフォームがリリースになっていますが、その中でメタバースを理解するうえで参考になるゲームやアプリ、WEBサービスについて解説したいと思います。

ポケモン GO

誰もが一度は聞いたことがあるポケモンを無料できるスマフォゲームです。スマートフォンの位置情報と連携し、スマホ越しにポケモンと遭遇・入手できる拡張現実を実現しているのが「ポケモン GO」です。ポケモン GOはARベース(Augmented Realityの略称で「拡張現実」を意味する。 現実の風景に対し、コンピュータで情報を付加及び合成して表示する技術)のメタバースとなっています。

ゲームを継続させるために、企業の広告を出し開発費を確保しつつ、ユーザーが離れないような仕組みが多数取り揃えられています。メタバースに関するゲームを体験したい方がぜひおこなってみてください。

【特徴】
・日本で長年愛されるポケモンが無料で楽しむことができる
・自分の好きなポケモンを近くで育てることができる
・企業が継続的に広告を出してもらえる仕組みがある
・ユーザーが離れないような仕組みづくりを行っている
・外に歩きながらポケモンをつかめるため良い運動になる

【こんな方にお勧め】
・まずは簡単に無料でできるメタバースゲームを探している方
・ユーザーが離れず継続してゲームが続けられる仕組みを学びたい方
・外に出て運動もしたいと思っている方

あつまれ どうぶつの森(あつ森)

プレイヤーが無人島の住人になり、島を自由に開拓していくゲームが「あつまれ どうぶつの森」です。”何もないから、なんでもできる”のキャッチコピーで2020年3月20日に発売され、2022年6月末時点で3,938万本を売り上げる大ヒットゲームとなっています。アパレル業界大手のジェラートピケ、アナスイ、ユニクロといったファッションブランドや、八景島シーパラダイス、近鉄、日本ハムなどの大手企業ともコラボしており、現実世界と仮想空間を融合した様々なコンテンツが提供されています。

現実とゲーム内の時間が同じ時間軸がで流れているのこともポイントです。そのため、現実世界と同じ季節のイベントを楽しめるだけでなく、季節に応じた魚や虫を捕まえることも可能で、仮想空間ながら現実に似たコンテンツが非常に多いゲームです。

フォートナイト

バトルロイヤルシューティングゲームとして、子供から大人まで幅広い世代で人気を博しているのが「フォートナイト」です。仮想空間であるフィールドを動きまわりながら武器を集めたり建築物を作ったりして、100人のフィールドプレーヤーを倒して、生き残りをかけて戦うゲームです。フォートナイトはバトルゲームとして有名ですが、バトルゲーム以外にも様々な遊べる要素が導入されています。2022年6月には歌手の星野源さんがフォートナイト内でコンサートを行うなど、仮想空間としての役割もあります。

フォートナイトでは、ボイスチャット機能も利用可能。展開の早いシューティングジャンルのため、テキストチャットではコミュニケーションのやり取りが追いつかないこともあり、ボイスチャットで仲間と戦略的にゲームを進められます。家にいながらも、リアルと遜色ない臨場感のある対話を仲間・友達と楽しめるコンテンツとも言えます。

cluster(クラスター)

公式HP:https://cluster.mu/

メタバースプラットフォームとして、累計100万ダウンロードを突破している人気サービスが「クラスター」です。オリジナルのアバターを作成し、メタバース上で開催されるイベントに参加するなど、非日常的な体験を行えます。

2022年にリリースされたワールドクラフト機能も、人気コンテンツの1つです。現実では実現できない空間を、プログラミングの知識・技術不要でバーチャルに作成をすることができます

また、クラスターはスマホだけでなく、パソコンやVRヘッドセットからもアクセスできます。ワールドクラフト機能はVR機器でも利用可能なため、壮大なスケールを楽しみながら、自分だけの空間を作り上げていけるのも魅力の一つです。

メタパ

公式HP:https://metapa.app/

リアルとバーチャルを融合した、メタバースショッピングモールを提供しているのが「メタパ」です。スマホアプリ内のバーチャルな空間に商品が陳列され、実際に店舗を訪れているかのようにショッピングを楽しむことができます。

商品に触れることで、バーチャルな商品体験が始まるのも魅力です。製品を使用する流れやAR表示機能を利用して実際のサイズ感もチェックでき、実物とイメージのギャップを埋めることにもつながります。気に入った商品があれば、そのままECサイトへ遷移して購入もできます。

メタパの由来は「メタ」+「パーティ」であり、友達や家族と一緒にバーチャルショッピングを行えるのが1つのコンセプトです。時間・場所の制約なく、みんなでショッピングを楽しみたい人に最適なアプリと言えます。

ZEPETO(ゼペット)

気軽にスマフォでできるのがZEPETO(ゼペット)です。ZEPETOは、自撮りアプリ「SNOW」の韓国SNOWが開発したサービスで、現在はSNOWから分社した韓国NAVERZが運営しています。ユーザーは日本、韓国、中国、タイなどアジアを中心に世界で約3億2000万人で、10代のユーザーが全体の約8割を占めています。

ZEPETOの特徴は、仮想空間上でオリジナルアバターを自由自在にカスタマイズし、自分だけの可愛いをアバターを作成できることです。

自分の好みに合わせて髪形や目の形、体型などを変えることができ、洋服やアイテムを含め400万種類以上もあります。理想のアバターが作成できたら「フォトブース」と呼ばれる機能で写真が撮れます。もちろん他のユーザーと一緒に撮影もできます。世界中のユーザーとオリジナルアバターを共有し、投稿・掲示板・メッセージ機能を使用して趣味の合う友達を発見し、一緒にゲームをプレイしたりと、メタバース上でワールドワイドな交流を楽しむことができmさう。

ゼペットはこれまでグッチ・クリスチャン ルブタンといったハイブランドをはじめ、ナイキ・アディダスなどのスポーツブランド、ディズニー・サンリオともコラボを行っています。2022年6月には、携帯電話会社ソフトバンクがバーチャルのキャリアショップ「ソフトバンクショップ in ZEPETO」を開設するなど、日本企業の参入も増えています。

以上になります。「メタバース」と聞くと難しくてとっつきにくいと感じる方も多いかと思いますが、無料で試せるメタバースプラットフォームもたくさんあるので、ご自身にあったメタバースやメタバースプラットフォームでぜひ遊んでみてください。

この記事を書いた人

はじめてのメタバース(はじメタ)の方にメタバース、NFT・ブロックチェーンゲーム等に関する情報をわかりやすくお伝えいたします。メタバース時代を楽しく生きる!

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