Web3.0時代が近づいてきています。Web3.0とは、「分散型インターネット」と称される次世代のインターネットのことです。ブロックチェーンをはじめとする技術を利用し、情報を分散管理することで、巨大企業による独占からの脱却を目指そうとしているのが、Web3.0です。
Web3.0とは
インターネットの第3段階のこと。ブロックチェーンが基盤となり、インターネットを通じて、誰もがすべてのユーザーを閲覧、検証、相互監視ができる多方向のコミュニケーションネットワーク。情報権力が特定の企業に独占されることもなく、ユーザー各々がデジタルコンテンツの所有権を得ることが可能です。
web3.0では、DAO(ダオ)という言葉がよく出てきます。今回はこのDAOについて解説していきます。
DAOとは、Decentralized Autonomous Organizationの略語です。日本語では「分散型自律組織」という意味になり、ここ最近注目を集めている組織形態です。もともとは、マイクロソフトとも提携を結んでいるドイツのスロックイットという会社が「事業資金の使い道を株を保有する投資家全員と平等に決めたい」という思いから、イーサリアムのブロックチェーン上に作成したことからはじまりました。
・中央集権的な組織ではなく、リーダー(管理者)がいない組織
・国籍に関係なく誰でも参加できる
・原則投票で全てが決まる
・方向性を決定する場合は投票で決める
・独自の通貨を保有する
有名なDAO銘柄をご紹介
- BitDAO (BIT)
- Uniswap (UNI)
- Dash (DASH)
- SushiSwap (SUSHI)
- Curve DAO Token (CRV)
BitDAO (BIT)
シンガポールの大手仮想通貨取引所「Bybit(バイビット)」が作成した仮想通貨です。世界中の有名人・著名人等が参加しています。世界各地から集められた豊富な資金力をもとに、BitDAOはDeFi(ディーファイ:分散型金融)市場から有力なプロジェクトを選択して投資を行っています。
DAOの中でも強い存在感を発揮していることから、将来的には中央集型金融機関と分散型金融機関をつなぐ存在になるのではと期待されています。
Uniswap (UNI)
2018年にリリースされたDeFi(分散型金融)アプリケーションのひとつです。スマートコントラクト機能を利用した「AMM型」のDEXです。仮想通貨の上場審査が存在しません。そのため、イーサリアムの「ERC-20規格」を利用して発行されたトークンであれば、どんな通貨でもユニスワップに上場させることが可能です。
マイナーな通貨(草コイン)を入手できるチャンスでありますが、将来性の低いトークンや個人情報を盗む「詐欺コイン」にあたってしまうリスクもあります。
Dash(DASH)
決済速度が速いことが大きな特徴です。「インスタントセンド」という技術が使われており、取引の安全性・スピードが確保されています。ハッキングへのリスク対策も整っており、他のDAOと比べても信頼性は高いといえます。