こちらのページでは、メタバースやNFTについて知りたい方や始めたい方のために、関連する用語を解説しています。メタバースやNFTは、インターネットの新しい形として注目されている分野ですが、専門的な言葉が多くて難しく感じるかたがほとんどではないでしょうか。
そこで、こ知らのページでは、用語の意味や例をわかりやすく説明しています。用語は、五十音順に並べてありますので、メタバースやNFTに興味がある方は、ぜひこのページを参考にしてください。
「あーお」からはじまる言葉
AR
「Augmented Reality」の略で、「拡張現実」と訳されます。これは、現実の風景に仮想の映像や情報を重ねて見せる技術のことです。例えば、スマートフォンのカメラで撮影した景色に、ゲームのキャラクターやアニメーションなどを表示させたりすることができます。ポケモンGoやピクミンブルームなどのゲームが有名な例です。この技術は、日常生活に役立つ情報を提供したり、新しい楽しみ方を提案したりすることができる革新的な技術として注目されています。
アバター
メタバース内で自分を表現するキャラクターのことです。自分の好みや目的に合わせて、顔や髪型、服装、アクセサリーなどを選んで作成することができます。SNSではプロフィール画像がアバターにあたりますが、メタバースでは3Dのキャラクターを使います。アバターは、メタバース内で自分の個性や感情を表現する重要な要素です。
Web3.0(ウェブスリー/ウェブ3.0)
インターネットの進化の段階の一つで、ブロックチェーンという分散型の技術を基盤としたインターネットの概念です。ブロックチェーンは、データや取引などの情報を暗号化して複数のコンピュータに分散して保存する技術で、改ざんや中央集権化を防ぐことができます。Web3.0では、ユーザー自身が自分のデジタルコンテンツやIDなどの所有権や管理権を持つことができます。Dapps(分散アプリケーション)というメディアが登場しました。NFTやDeFiなどが関連技術です。
NFT
「Non-Fungible Token」の略称で、日本語では非代替性トークンと呼ばれています。ブロックチェーン上に発行された唯一無二のコピーできないデジタルIDのことをいいます。ツイッター創業者のジャック・ドーシーが最初にツイートした内容がNFTとして高値で取引されて話題になりました。現在は金融緩和により、お金の流通量が多いため、投資の一環として購入しているケースが多いようにみえます。
NFTは、画像、音楽、動画などの様々なデジタルデータに利用されます。ゲーム内の土地やアイテム、キャラクターにも使用されはじめています。NFTの取引プラットフォームとしては、OpenSea(オープンシー)やRarible(ラリブル)、nanakusa(ナナクサ)などが有名です。NFTは現在バブル状態にあるので、今後適正な価格になっていくかとは思いますが、今のうちから面白そうなNFTを購入しておくこともお勧めです。
NFTアート
NFTによって所有者や取引歴を記録したデジタルアートです。コピーや改ざんができないため今後価値がついていくことが予想されます。NFTアートは、画家や写真家、イラストレーターなどのクリエイターが自分の作品をオンラインで販売する方法として注目されています。NFTアートのマーケットプレイスとしては、SuperRare(スーパーレア)やKnownOrigin(ノウンオリジン)、Foundation(ファウンデーション)などが有名です。NFTアートは、デジタルコンテンツの価値や権利を保証することで、クリエイターとファンの関係を強化することができます。
OpenSea
アメリカ ニューヨークで2017年に設立されたNFTのオンラインマーケットプレイス。取引量は世界最大規模。ユーザーは、OpenSea上でNFTの生成、管理、購入やオークション出品することが可能です。OpenSeaでは、ゲームやアート、コレクションなどの様々なカテゴリーのNFTを見つけることができます。OpenSeaは、メタバースやWeb3.0のエコシステムを拡大するために重要な役割を果たしています。
オープンソース
無償で一般公開されているソフトウェアのことです。世界中でエンジニアが自発的に開発したりメンテナンスをしています。オープンソースは、ソフトウェアの品質やセキュリティを向上させたり、イノベーションを促進したりすることができます。オープンソースは、ブロックチェーンやメタバースなどの新しい技術分野においても活用されています。オープンソースの例としては、Linux(リナックス)やWordPress(ワードプレス)、Firefox(ファイアフォックス)などがあります。
「かーこ」からはじまる言葉
Cluster(クラスター)
クラスター社が企画、開発、運営を行っているメタバースに関するSNSです。PC、VR機材、スマートフォンにも対応しています。ユーザー自身がワールドやイベントを制作して公開、発信することができます。Clusterでは、自分の好きなテーマや趣味に合わせて仮想空間を作ったり、他のユーザーと交流したりすることができます。Clusterは、メタバースの楽しみ方や可能性を広げるために努力しています。
「さーそ」からはじまる言葉
The Sandbox(ザ・サンドボックス)
イーサリアムのブロックチェーンを基盤としたボクセル型(立方体ブロックを組み合わせたようなデザイン)のゲームプラットフォームです。ボクセル型なのでマインクラフトが好きな方にはお勧めです。
ユーザーは仮想空間上のLAND(土地)を購入、もしくはレンタルをすることで、ゲーム内で利用できるアイテム・キャラクターなどを自作する事が可能です。また作成したオリジナルのアイテムをNFT化し売買することもできます。Web3.0型メタバースに分類される。
スノウ・クラッシュ
ニール・スティーヴンスンが1992年に発表したSF小説で、この小説のなかではじめて「メタバース」という言葉が使用されました。メタバースを広げた小説として有名です。
スマートコントラクト
ブロックチェーンシステム上の概念であり、1994年にニック・スザボが提唱しました。あらかじめ設定されたルールに従い、ブロックチェーン上の取引(トランザクション)またはブロックチェーン外から取り込まれた情報をトリガーにして実行されるプログラムのことです。
メタバース内のアイテムやオブジェクトをブロックチェーンで管理することで、資産が改ざん不可能な形で管理する事を実現します。また、スマートコントラクトを活用することにより、権利移転の管理を行うことが可能となりユーザー同士のアイテム等の交換を非中央集権にて行うことが可能となります。
Second Life(セカンドライフ)
2003年に、Linden Lab社がリリースしたインターネット上の仮想空間。仮想空間内でコミュニケーションを取れるほかにもコンテンツのほとんどをユーザーが作成しており、商品を売買できることで注目を集めた。メタバースの先駆けと言われている。
「たーと」からはじまる言葉
Decentraland(ディセントラランド)
イーサリアムのブロックチェーンとVRを組み合わせた仮想空間。
空間内では独自の通貨MANAを用いて、LAND(プラットフォーム内の土地)やアバターのスキン等の仮想空間内アイテムなどをNFTとして取引し収益化をはかることができます。MANAトークンはメタバースの一種であるDecentralandのマーケットプレイスでアバターやウェアラブル、名前など様々なものの支払いにも使用することができます。仮想都市「Genesis City」ではワシントンDCと同じスケールになるように設計されており、本物の都市のように工業、商業、住宅地域にエリアが分けられています。
DeFi(ディーファイ)
「Decentralized Finance」の略称で、分散型金融とも呼ばれる。取引所や銀行などの金融仲介者を伴わない非中央集権であり、ブロックチェーン上のスマートコントラクトを利用した金融サービス形態のこと。
デジタルツイン
デジタルツインとは、「疑似現実」とも呼ばれており、現実をコピーした世界のことを指します。同じような意味の言葉としてミラーワールドがあります。現実とリンクした世界を表現することができます。デジタルツインでシミュレーションを行い、その結果を現実世界に役立てるということが可能です。技術やコスト面から医療分野で現在は活用が積極的に進んでいます。
トークン
既存のブロックチェーン技術を使って発行された仮想通貨のことです。ビットコインなどの他の仮想通貨と異なり発行者と管理者がいます。
「はーほ」からはじまる言葉
Play to Earn(プレイトゥーアーン)
ブロックチェーン上で開発されたNFTを使ったゲームをプレイしてお金(暗号資産)を稼ぐことを意味する。P2Eと省略されることもある。対戦や大会で勝利することでのゲーム報酬、アイテムやNFT販売などが具体的な方法として挙げられる。GameFiと呼ばれるWeb3型のゲームの一種を指している。
VR(Virtual Reality)
仮想現実に入り込み現実世界のような体感を得られる技術です。専用のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を利用しゲームやメタバースとしても活用が広がっています。
没入性
メタバースは現実世界と仮想空間を融合させる技術を使って、リアルな体験を提供します。メタバースでは、VRやARなどの技術を使って、視覚や聴覚、触覚などの感覚を刺激し、没入感を高めることができます。
「まーも」からはじまる言葉
ムーンショット計画
内閣府が発表した計画です。 2050年までに人間が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現することを一つの目標として掲げています。
メタバース
「meta(超越)」と 「universe(宇宙・世界)」を組み合わせた造語です。インターネット上で提供される仮想空間や、そこで社会活動や経済活動を行うサービスをあらわします。仮想空間において自分を託すアバターを作り、仮想オフィスやリモート会議、チャット、ゲームなどを行う。VR(Virtual Reality)のヘッドセットなどを利用する場合もあります。次世代のSNSはメタバース上に展開されていく予定です。2021年10月にFacebook社が社名を「meta(メタ)」に変更してから急激に注目を浴びはじめました。
以前は、2000年代後半に仮想空間サービス「セカンドライフ」が世界的ブームになり、メタバースの先駆けとなりました。
「あつまれ どうぶつの森」や「フォートナイト」などもメタバースに含まれ、新しい経済活動の場所としても再注目されています。
「らーろ」からはじまる言葉
レディプレイヤー1(ワン)
誰でもなりたいものになれる夢の場所「オアシス」で、56兆円の財産をめぐる全人類参加の争奪戦を描いたSFアドベンチャー映画。VRやメタバースの世界観を理解するためにオススメの作品。
作中では食事と睡眠とトイレ以外はすべて「オアシス」内でできると表現されており、メタバースを体現したプラットフォームとして描かれている。