初めての人でも安心!メタバースのプラットフォームまとめ【初心者向け】

目次

メタバースプラットフォームとは

メタバース(Metaverse)とは、ネット上に作成された3D仮想空間のことをいいます。利用者は自分の分身となる「アバター」を利用して、メタバース内で他者と交流やビジネス、ゲームを楽しんだりなど幅広いことができます。

メタバースプラットフォームとは、メタバースを利用するためのサービス基盤・仕組みのことをいいます。2003年に「Second Life(セカンドライフ)」がリリースされ、そこからメタバースプラットフォームに注目が集まりました。

セカンドライフで注目されたメタバースプラットフォームですが、インターネット環境やパソコン・パソコンのスペックが追い付かず、思った以上の広がりはありませんでした。しかし、2021年に入りVR・AR技術やパソコン・デバイスの進化などを背景として、オンラインゲームを中心に数多くのメタバースプラットフォームが開発されています。

メタバースプラットフォームの仮想通貨やメタバース内の土地がバブル状態で高値をつけていました。現実の不動産市場のように、一等地を手に入れようとする動きが活発化していました。しかし、2022年後半には、土地の価格も通貨の価格も大きく下落しました。今後は、どのプラットフォームが生き残っていくか注目されています。

今回はメタバースプラットフォームについてまとめさせていただきます。

メタバースプラットフォームができること

・メタバースプラットフォーム内で、ゲームや交流をすることができる
・メタバース内で仕事を行う人も増えていく
・メタバースプラットフォームの土地を購入し、利益を得ることができる
・保有している土地を貸し出したり、建物を建てたりして利用料を取ることができる

メタバースプラットフォームで土地をもつこともできる

1.土地を購入し、その土地を売却できる。土地が値上がりした際に売れば利益が出る
2.土地から資源を獲得し、その資源をマーケットで販売できる
3.土地の上に建物等を建て、人に貸すことで利益を得ることができる
4.他人に自分の土地を一時的に利用させたり、他人が土地を通行する際に通行料を取るなどができる

メタバースプラットフォームを選ぶポイント

1.利用目的が自分の求めているものと合っているか

メタバースプラットフォームはメジャーなものからマイナーなものまで数多く存在します。自分の目的や他のユーザーとの交流やイベントの開催に特化したソーシャル系、エンタメ要素の強いゲーム系、リモートワークや会議などができるビジネス系など、様々な種類が展開されています。自分の利用目的に合ったプラットフォームを選ぶことが重要です。

2.ユーザー数がどのくらいいるか

利用者がいるかどうかは非常に重要です。継続的に利用者がいるかどうかによって開発が継続されるかも判断されます。利用者が少ない場合は、将来的な利益を見込むことができず途中で開発がストップされてしまう可能性があります。メタバースプラットフォームに入った際に、自分以外の利用者がきちんといるか確認しておきましょう。

3.お金が発生するかどうか

メタバースプラットフォームには、無料でできるものが多いですが、お金が発生するものもあります。メタバース初心者の方は、まずは無料でできるプラットフォームからスタートすることをお勧めしています。無料ではじめてみて、そのプラットフォームに魅力を感じるから有料でも継続したいと思った場合は、課金をしながら楽しんでみてください。けっしてはじめから大きなお金を支払ってはじめないでください。

おすすめメタバースプラットフォーム

The Sandbox(サンドボックス)

The Sandbox(サンドボックス)は、イーサリアムのブロックチェーン技術を基盤としたメタバースプラットフォームです。日本でもソフトバンク、スクウェア・エニックスの出資を受けるなど、日本での今後の発展も期待されています。ゲーム内の独自通貨SAND(サンド)を使用して、LAND(ランド)と呼ばれるメタバース上の土地を使用してランド上でプレイできるオリジナルのゲームの作成や、ゲームで使用するキャラクターやアイテムの作成を楽しむことができます。ピクセルチックな3Dモデルとなっています。

公式HPhttps://www.sandbox.game/jp/
仮想通貨SAND

・大手企業が複数出店している
・スクウェア・エニックス等の日本の企業も多く参画している

Decentraland(ディセントラランド)

【特徴】
・イーサリアムブロックチェーンを利用したVRプラットフォーム
・プラットフォーム上の土地やアイテムを売買可能
・LAND及びLANDで生成したアイテムは所有権が明確である

2020年に公開されたブロックチェーン技術を用いたVRプラットフォームです。開発は、アメリカのカリフォルニアを拠点とする非営利団体「Decentraland Foundation」です。イーサリアムブロックチェーンをメインで、コカ・コーラ、JPモルガンなども提携を結んでおり注目されています。

ユーザーはイーサリアム上に構築されたディセントラランドの土地「LAND」を「MANA」を使用して購入できます。複土地の価格は2019年に1LANDで約5万円だったのが、2021年には約60万円以上で取引されるようになるなど、値上がりも見せました。土地だけではなく、ブラットフォーム内で作成したコンテンツの売買も可能で、音楽イベントの開催も行われていいます。

cluster(クラスター)

clsuterは日本初のメタバースプラットフォームです。パソコンでもスマートフォンでもアクセスすることができ、日本語にも対応しているため、操作もしやすいということが特徴です。

ユーザーが滞在できる空間「ワールド」と、主催者と参加者が存在する「イベント」が分けられているのも特徴です。アバターもデフォルトで複数用意されており、自分だけのアバターの作成も可能です。2024年度には、cluster上で使用できる会話型AI「AIエージェント」を法人向けにリリース予定。AI機能を持つアバターがバーチャル空間内で会話や説明をしてくれるもので、展示会での商品説明や受付の案内の用途が想定されています。

【特徴】
・スマートフォン、PCどちらからも利用ができる
・基本は無料で利用ができる
・操作が簡単
・地方自治体などでも導入が多い(バーチャル渋谷等)
・イベント累計動員数2,000万人を超え

VRChat

2016年からスタートされたVRでアクセスできるメタバースの中で有名なのが「VRChat」です

ユーザーが「Unity」で制作したワールドやアバターを自由にアップロードできるのが最大のポイントです。

市販のVRゲームのようなクオリティーの高いコンテンツや、様々なイベントがあります。対応デバイスとして、PC接続VRデバイスとPCデスクトップ、Meta Quest 2となります。

XANA(ザナ)

・日系のプロジェクト
・公式ページは日本語対応
・モバイル端末に対応
・フジテレビの人気番組『逃走中』をNFTゲーム化しXANAメタバースの上で展開予定

NOBORDER.z FZE(ノーボーダーズ)が開発するWeb3.0型メタバース「XANA(ザナ)」は、2022年10月に日本円にして約6億円分を一般販売開始後9時間で完売し、日系のプロジェクトとしては史上最大規模のNFTセールを記録しメタバースプラットフォームとして注目を浴びました。ULTRAMANや鉄腕アトムなど、さまざまなコラボレーションを発表しており、注目を集めるメタバースプラットフォームの1つとなっています。公式ページは日本語にも対応しており、モバイル端末も可能です。ETH(イーサリアム)、BSC(バイナンススマートチェーン)、Polygon(ポリゴン)などのマルチチェーン対応。ファッションデザイナーのコシノヒロコさんがデザインしたNFTアイテムを販売するなど、様々な有名人、企業、ブランドがコラボレーションを行っています。

企業としてもは株式会社フジクリエイティブコーポレーション、株式会社ポニーキャニオンプランニングなどがサポートしており、著名人では、木梨憲武さん、竹原慎二など各業界を代表する企業や有名人の方が関わっています。ここ最近では、フジテレビの人気番組『逃走中』をNFTゲーム化しXANAメタバースの上で展開についても発表がありました。

Somnium Space(ソムニウムスペース)

Somnium Spaceは2017年にブロックチェーンとVRの実装を掲げてスタートしたイーサリアムとソラナのブロックチェーン上メタバースプラットフォームです。です。そこまで知名度は高くないものの、最も先進的な仮想世界の 1 つとして注目されているプロジェクトです。VRをメインにつくられているため、VR空間を楽しめる仮想空間となっています。

自治体が運営のメタバースプラットフォーム

バーチャル渋谷

メタバース空間内に現実の渋谷の街並みを再現し、ユーザーにオンライン上での交流を図ることを目的にしています。ユーザーが自由に世界観を作れる他のメタバースサービスとは異なり、建物や渋谷の有名なもの位置などが限りなく正確に再現されています。

ハロウィンイベントをバーチャル渋谷で行い、2020年には40万人、2021年には55万人が参加しました。

その他注目のメタバースプラットフォーム

マインクラフト

仮想空間で自分でゼロから世界を作っていくというゲームでは、一番有名なゲームです。マインクラフト(マイクラ)は3D空間を体験するにはおすすめのゲームです。無料で体験することもできます。今まであまりゲームをしていなくて、はじめてマインクラフトをおこなう方は3D酔いには気を付けてください。

Roblox(ロブロックス)

2006年にリリースされたアメリカのオンラインゲームプラットフォームで、全世界で2億人以上が利用するメタバースを活用したオンラインゲーミングプラットフォームです。デイリーアクティブユーザーは180か国で約5,000万人、10代〜20代前半の若年層が多く、13歳未満のユーザーが全体の54%を占めています

専用ゲームエンジン「Roblox Studio」でユーザーが制作したゲームが多数公開されており、自由に遊ぶことが可能です。ちょっとした軽いゲームから、やりこみ要素があり何時間も遊んでしまうゲーム、SEGA公認の「ソニック」に関するミニゲームまで様々なものが存在しています。

ユーザーはRoblox内のゲームをオンライン上で自由にプレイでき、自ら開発したゲームを世界中のユーザーにプレイしてもらうことも可能です。大手企業が作成したゲームから、個人が作成したオリジナルゲームまで多種多様のゲームがあり、アメリカを中心に世界の子供達に人気を博しています。

・10代の子供が多く利用しているプラットフォーム
・自分でゲーム開発もできる

Second Life(セカンドライフ)

アメリカのリンデンラボ社が2003年にリリースしました。”メタバース”という言葉を流行らせたとも言える、一番古い仮想空間です。米ドルと連動する独自通貨リンデンドルを使った経済活動もでき、注目を集めました。

しかし、「早すぎたメタバース」と言われ、リリースした20年近く前には、パソコンスペックやインターネット環境が追いいけず、定着しませんでした。日本人向けの土地などもありますが、近年にリリースされたメタバースプラットフォームと比べるとクオリティーなどは劣ってしまいます。無料で現在もプレイできるため、一番はじめにできた仮想空間を体験したいという方は下記動画を参考にして試してみてください。

今回ご紹介した以外にも様々なメタバースプラットフォームが存在します。ぜひ自分に合ったメタバースプラットフォームでメタバース生活を楽しんでください。

この記事を書いた人

はじめてのメタバース(はじメタ)の方にメタバース、NFT・ブロックチェーンゲーム等に関する情報をわかりやすくお伝えいたします。メタバース時代を楽しく生きる!

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